2024.06.05
富士産業株式会社-地域に密着した”サステナブル”な建築-
富士産業株式会社は、2024年5月15日(水)に富士商リテールサービス株式会社(山陽小野田市赤崎1-2-1)の新社屋を完成させました。
地域に密着した”サステナブル”な建築として国の省エネ評価制「BELS」星5つの取得や、省エネ性能を満たした建材を使用し、職場環境と働きやすさの向上も兼ね備えた持続可能な建築となっております。
サステナブルな建築
近年”サステナブル”という言葉をよく耳にするようになりました。その背景には持続可能な社会を実現するための環境保護や経済発展、社会的公平性のバランスを追求することを意味します。
ここでいうサステナブル建築とは、設計・施工・運用の段階で自然環境に配慮し、長期間にわたり生活を維持し、向上させる建物建築のことを指します。
今回の建物は、地域に密着したサステナブル建築のランドマークを目指して設計・施工されました。
富士商リテールサービス株式会社の新事務所では、最高ランクに近い星5つの評価を取得いたしました。
「BELS」(ベルス:建築物省エネルギー性能表示制度)とは、Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称で、2014年に国土交通省により制定された、省エネルギー性能に特化した評価・表示制度のことです。
省エネ性能を満たした建材の使用
1.サッシ
熱貫流率の低いアルゴンガス入りガラスとアルミ・樹脂の複合サッシを採用し省エネルギー基準、
熱貫流率1.65~1.77を達成いたしました。
2.太陽光発電
屋根上に太陽光電池モジュールを53枚敷設しております。
・太陽光パネル容量:21.73kW
・PCS容量 :30.3 kW
・最大出力 :20.14kW
3.蓄電池
自家消費型太陽光発電での有効活用や台風・地震等災害時の停電対応に備え14.9kWの蓄電池ユニットを採用。
4.ジオパワー(地中熱利用換気システム)
天候に左右されないエネルギーとして注目されているGEOパワーをエントランスホールと応接室に採用いたしました。
地中熱という自然のエネルギーを利用することで無駄な電気代を節約することが可能です。
木造の温かさと機能性を両立させた事務所
【柱・梁をあらわしとした真壁工法】
エントランスホールは柱・梁をあらわしとした真壁工法を採用。
また、天井に天然木をしつらえる事で温かみのある快適な空間を形成しております。
【共用廊下にトップライトを設置】
ミーティングスペースのある2階の共用廊下にトップライトを配置。
周囲を部屋に囲まれた暗くなりがちな場所へ、柔らかい光を差し込みます。
このミーティングスペースは壁を全面ガラス製とし、間接照明を設けることで明るく落ち着いた打合せエリアを形成いたしました。
従来の大規模建築に主流だった鉄骨造やRC造に変わり、木造を採用することで、働く社員の生産性の向上と、快適な職場環境を整えることを可能にいたしました。
それは、「調湿」「脱臭」「抗菌」などといった木の特性や効果に注目したことに加え、人が過ごす空間にオーガニックな温かみを取り入れたいという強い想いを持って「木造」を採用したからです。
木造ならではの断熱・日射遮蔽を施すことで光熱費の削減をしながら、木質化された空間で効率のあがる職場環境と働きやすさの向上を兼ね備えた、自然環境配慮型の「サステナブルな建築」が完成しました。